３．部会＜教育課程部会＞
講評
（野原 明）
どうもご苦労様でございました。二人の先生の発表を拝聴いたしまして、それぞれに新教育課程の編成にしても授業評価にしても真剣に考えていらっしゃる、随分細かいところまで気を配って取り組んでいらっしゃると感じました。大変結構であると思います。
高谷先生の発表について、教員が生徒の出した評価に対してどういう姿勢で受け止めていくかが非常に大事なのであって、私の学校でも８年から９年実施してきておりますけれども、いまだに何で授業評価をやるんだという先生がいます。そういう先生は実は評価は良くないのですが、生徒になんで勝手にそんなことを言わせるんだということをいまだに言われるベテランの先生もいます。そのあたりが大変難しいだろうなと思いました。
特に、先生方が生徒の授業評価を人事評価に使われるのではないかと心配する意見もないわけではない、ところどころで見られるように思われます。高谷先生のお話の中で授業評価の担当者に常盤木学園では法人の人事担当が入っているということに驚いたのですが、常盤木学園では人事評価に取り入れてるとのことで、このへんが学校によっては人事評価に使うのか使わないのか非常に大きなところではないのかと感じました。
いずれにしても、２人の先生の発表は大変参考になる発表であったと思います。会議としてせっかくこういう話が聞けた場合に、聞いただけで終わるというのはちょっと残念であると思うので、本当であればこの後分科会という形で先生方お互いに自由に意見交換ができる場を作ったほうが研修会としてはより効果的ではないかという気がしました。全体の時間の関係でそれは難しいこととは思いますが、今後の運営の課題として考えていただければと思います。