野球部「2022 夏」甲子園日誌 8月15日

甲子園日記 8月15日

 

神奈川、そして横浜超え。過去5回跳ね返されてきた壁。やってくれたのはやはり、このチームでした。試合は序盤から攻めました。わずか3球で先制点。実は初戦日大三高の左投手にタイミングを狂わされ、バッティングを崩していたのが3番の安田淳平でした。試合までの4日間、悩みに悩んでいたのですが、試合前日の練習でようやく吹っ切れたのか、快音を連発。横浜戦のキーマンは安田、しかも1打席目に注目をしていました。その安田が迷いなく初球のスライダーをセンター前にタイムリーヒットを放ってくれたことが、この試合の流れを作ってくれたことは間違いありません。

このチームには真の思いやりがあります。言い方を変えると「相手を察する力」がある。県大会、調子の上がらない佐山未來に過剰な声かけをする者はいなかったと言います。本人が一番気にしていて、苦しんでいるのを知っているからです。安田の場合もそう。ただ、ひたすら信じて待つ。極めて普段通りに接し、今の現状を受け入れる。調子が良かろうと悪かろうと、それも等身大の自分。それをみんなでカバーするのが「チーム力」じゃないかと言わんばかり。欲張らず、傲慢にならず、卑下することもなく。いつも等身大の自分を受け入れ、ありのままの姿で相手に向かっていく。それもこのチームの大きな魅力の一つです。

 

練習は伊丹スポーツセンター野球場で、約4時間の練習。打撃練習とシートバッティングを行いました。調子は?もう関係ないですね。気力勝負です。

 

明日、敦賀気比とベスト8かけて戦います。選手たちはこれまで通り、自分たちの歩みを甲子園球場に刻んでくれるはずです。選手達は、2勝しても、まったく満足していません。