３．部会＜生徒指導部会＞
講評
福島県 桜の聖母学院中学高等学校
校長 伊達幸子
新庄東高等学校の安食秀利先生，そして尚志高等学校の山ノ内秀先生、本当にこの研修会のために長い時間をかけて準備していただきまして，私たちに分かち合ってくださいまして有難うございました。
講評と言うよりも個人的な感想になるのですけれども，安食先生の発表の中でこの学校改革を，教職員の中から全職員の意見で始められたということに対して非常に尊敬の念を表したいと思います。やはり，自分たち自らが行動しなければ変わらないし，そして結果に結びつかないと思います。先生は生徒の生活指導とそれから学力向上に特に力を入れてこられたわけですが，どちらも生徒を伸ばすためには必要なことで，車で言えば両輪のような役目を果たすと思います。先生が今まで取り組まれてこられた学力向上も，例えば生徒の忍耐力とかあるいは考える力とかを養うことにつながりますし，それから生活指導に力を入れることによって生活のリズムが整い，それは学習にも良い効果を及ぼすものと信じています。また，学校改革の中でコースの編成を行ったり，また，合格ラインを引き上げたと言うことは本当に勇気のあることだと思います。また，学習指導の中で赤点を取らせないために極め細やかな指導をされていることによって，生徒たちの先生方に対する信頼が高まってくると思います。
また，アンケートをとられたことなのですけれども確かに保護者の意見，生徒の意見を聞く，吸い上げるために有効かと思います。ただし，先生の中にはアンケートの調査が厳しいものが出るのが嫌なので生徒に迎合するというようなことも有り得るので，そこのところは私どもも気をつけていかなければならない点ではないかなと思います。ともかく，地道に改革を推進していらっしゃるので，どうかそれを継続させてください。必ず結果が付いてきます。
山ノ内先生には豊富な資料を準備して頂き，また，パワーポイントのスライドとかも作っていただき，本当にわかりやすい豊富な資料に感心しました。先生が特に生徒の具体的な事例を包み隠すことなく単純に私たちに紹介して下さったので，本当に参考になりました。また，特別指導の際に先生が使ってらっしゃるグリーンノートとかに感心したのは，単なる反省とかではなく，最近の新聞記事で気になった記事を書き入れて，それについて考えたことを書きなさいとか，心の暖まる記事とかサジスチョンをされているのでそういう風に社会に目を向けることもとてもいいことだなと感心しました。このグリーンノートはほかの学校の先生方もお使いいただけるのではないかと感心しています。また，郡山市内の４つの私立学校の先生方の協議会を持たれているということは，本当にすばらしい学びの場だし，研究の場になるのではと思いました。そして，先生が指摘して下さったように今後予想される問題は，私ども生徒を預かっている学校全てにとって予想される問題ではないかと思います。本当にきわどいところでノンアルコールビールが出回っておりますし，どこの学校でも不登校や引きこもりの生徒を預かっていて，対応に本当に苦慮しているところです。また，大麻の問題とかインターネットを通じての犯罪などこれから私たちも研究しなければならないことがたくさんありますので，こういう機会に先生方の情報を交換し合って，いいところはどんどん学んで行くようにしていきたいと思いました。本当に安食先生，山ノ内先生有難うございました。