春の選抜から4カ月。若干の達成感と大きな悔しさを胸に、甲子園を後にしてから、この夏のために練習に励んできました。
始まった夏。初戦から4点のビハインドの展開に、「厳しい夏」の覚悟を身にしみて感じ、結果的に5試合中4試合で逆転勝ちと粘りに粘って甲子園の切符を手にしました。4年連続20回目。死ぬまでに1回でも行ければいいと思っていた甲子園に、こんなにも出場できるなんて、あらためて本当に凄いことだなと実感します。
春の選抜出場を果たした学校が夏も出場する確率はどれくらいか知っていますか?今年は11校が春夏連続出場です。確率は1/3ですね。これ、多少の上下はあったとしても、毎年のことなんです。2/3は甲子園に戻ってこられない。選抜後に一時期チームが停滞する時期があったり、なかなか厳しい空気にならなかったり、夏に向けては満足感から抜け出せなくてチーム力が上げられなかったりするものなんです。そういう危機感を感じながら、聖光学院は今年も夏の切符を得ることができた。7回の選抜出場がありますが、その全てで夏も出場できている。やっぱり野球は技術だけではない。心の成長、自分と向き合う力、そんな目に見えない部分がとても大切だと実感します。甘え心を厳しく律し、今年のチームもよく練習をしました。竹内主将がよく言います。「泥臭く、ひたむきに。これぞ聖光学院の野球だということを体現する」。厳しい展開の中で、決してひるむことなく、聖光学院の野球をやりきった。そんな夏の県大会でした。
さあ、いよいよ夏の甲子園です。全国の「ホンモノ」達が集う場所。どこも厳しい大会を勝ち抜き集う高校野球の聖地。その聖地へ今日福島を出発しました。
午前9時に学校の正面玄関前で出発式を行い、福島駅でも壮行会を実施して頂きました。今年は14年ぶりにメンバーは新幹線で大阪入りです。野球殿堂入りを果たした作曲者古関裕而氏の故郷でもある福島。駅では「栄冠は君に輝く」の発車メロディにのって、大阪に向けて出発しました!
今年の夏も不定期ながら、「甲子園日記」を更新します。皆様、よろしくお願い致します!