3年生インタビュー企画 水本蓮雄君 進学探究コース

進学探究コース
 水本 蓮雄 (福島大学附属中学校出身)
進路 東北学院大学情報学部データサイエンス学科

 

「未知の可能性を開いた3年間」
不登校を乗り越え、
探究で見つけた自分の進む道

聖光学院を選んだ理由:
野球への憧れから「探究」の面白さへ

​ もともと中学時代は野球に打ち込んでいた水本君。当初は野球を続けるために聖光学院を意識し始めましたが、進路を考える中で「進学探求コース」というユニークな学びの場があることを知ります。

「野球部のオープンスクールに参加したのがきっかけでしたが、調べていくうちに『探究』という活動に強く惹かれました。強豪の野球部に入るのは自分にはハードルが高いと感じていた時期でもあり、野球ではなく、このコースで新しい自分を見つけたい、探究をやってみたいと決意し、専願での受験を決めました」

​ 暗闇からの脱却:
不登校の不安を「未知の可能性」への期待に変えて

実は中学時代、不登校を経験していたという水本君。周囲の多くが県立高校を目指して猛勉強する中、彼はあえて異なる道を選びました。

「大人数の県立高校に行けば、また通えなくなってしまうのではないかという不安がありました。でも、聖光学院の探究コースのインタビュー記事などを読み、多くの大人に出会うことで自分の視野を広げられると感じたんです。ここなら、今までなかった自分の可能性を開けるんじゃないか。そう思えたことが、一歩踏み出す勇気になりました」

 実践的な学び:
地元のプロと作り上げた「ふるさと納税返礼品」

入学後、水本君が衝撃を受けたのは「6次化(6次産業化)」のプロジェクトでした。福島信用金庫や地元の農家、漢方薬局といったプロの大人たちと協力し、実際にふるさと納税の返礼品となるスイーツとお茶を企画・開発するという挑戦です。

「教科書通りの授業ではなく、いきなり社会のプロの中に放り込まれた感覚でした(笑)。自分たちの班は、あんぽ柿を使ったチーズケーキ風のスイーツと、柿の葉を使ったハーブティーを考案しました。試行錯誤を繰り返し、実際に商品として販売されたときは、達成感はもちろん『自分たちが関わったものが形になる』という驚きがありました。ネットでは得られない生きた情報に触れる毎日は、本当に新鮮でした」

​ 失敗から得た「先入観」という気づき

​ 2年次からの個人探究では、自身の得意な「数学」と苦手な「英語」をテーマに掲げました。「数学カルタ」を制作し、イベントに出展。しかし、思うようにお客さんが集まらないという挫折も味わいます。

「なぜ人が来なかったのかを考え抜きました。そこで気づいたのが『数学=難しい』という先入観です。この気づきをもとに、後輩に向けて『先入観を捨てることの大切さ』を伝える授業を行いました。クイズ形式で数学の面白さを伝えたところ、後輩たちの反応が凄く良くて。自分の経験が誰かのためになったという、大きな満足感を得ることができました」

​ 後輩へのメッセージ:
世界を広げ、挑戦を後押ししてくれる場所

​ 3年間を振り返り、水本君は「探究とは、挑戦を後押ししてくれるもの」と語ります。

「中学時代、学校に行けず世界が狭くなっていた自分にとって、聖光学院での出会いは人生を変えるものでした。先生以外の多様な生き方をしている大人たちに触れ、自分の可能性を信じられるようになりました。もし、今の学校生活に苦しさを感じている子がいたら、ぜひ伝えたいです。ここに来れば、確実に世界は広がります」

​ 未来へ:データサイエンスの力で社会に貢献したい

​ 春からは東北学院大学の情報学部で、データサイエンスを学びます。

「高校3年間で、苦手なことにもまずはやってみようと思える『挑戦する力』がつきました。大学では、大好きな数学と情報の知識を掛け合わせ、データ分析を通じて地域や社会に貢献できる人間になりたいです」

​[インタビューを終えて]
中学時代の葛藤を隠すことなく、晴れやかな表情で語ってくれた水本君。
聖光学院での3年間は、単なる学習期間ではなく、自信を取り戻し、自分自身の舵を握り直すための大切な時間だったことが伝わってきました。
​水本君、さらなる飛躍を応援しています!