5月10日(土)と11日(日)にかけて第59回県北地区高体連弓道大会(第71回福島県高等学校体育大会弓道競技県北地区予選会)が福島県立福島明成高校弓道場にて実施されました。
今年度は女子部員メインで大会に臨むことになりました。大会出場者である女子部員5名はすべて2年生です。今年は1年生の入部はなく大変残念ではありましたが、2年生は皆コツコツと直向きに、そして楽しく練習に取り組むことのできる非常に明るいメンバーです。
昨年度は1年生として各種大会に補助役員として働いてもらいましたが、新人戦以降にやっと射場で弓を引けるようになり、少しずつ成長しました。ただ秋から冬にかけて集中力が途切れる部分も見え始め、うだつが上がらない日々もあったと思います。今大会を迎えるまでに、よく粘り強く取り組み続けてくれたと思います。
今年の4月に入るまで、右も左も分からない2年生メンバーの大きな支えになったのは本校弓道部OBの存在だったと思います。2020年、残念ながらコロナウィルスの影響でインターハイ地区予選を戦えなかった元女子部長の国分菜々子さん、元男子部長の小野類君が練習日に本校弓道場に駆けつけてくれました。現2年生女子部員一人ひとりの射をみて様々なアドバイスをしてくれました。今大会に女子5名が個人戦、・団体戦とも無事に出場できたことは、こうした先輩方の存在あってのことだと嬉しく感じています。
今大会を迎えるにあたり、選手たちには今年の9月に実施予定となる新人戦地区予選、来年3年次の各種大会につなげられるような、自身の課題を見つけられる大会になると良いですねと常に練習終了時のミーティングで伝えてきました。
今大会での大きな不安要素は自身への重圧にどう立ち向かうかということだったと思います。4月29日(火)に県北地区春季錬成会、5月3日(土)には春季県北弓道大会と今回のための経験の場を与えたつもりでしたが、選手たちは皆緊張している様子で日頃の練習でできたことが、まるで活かしきれなかったと落胆していました。今回も皆プレッシャーにやられて、競技終了後どんよりした空気になるのかと心配はしていましたが…。
4月29日(火)に県北地区春季錬成会にて
いざ大会を迎えて、少しずつ大会の雰囲気にも慣れてきたようです。全体的に今回は固くならず、楽しく競技できたようです。
とりわけ今回は個人戦での活躍が顕著でした。
個人競技予選にて部長の矢吹莉緒さんが8射6中、副部長の佐々木啓衣さんが8射5中で決勝進出を果たしました。決勝戦では本人たちが期待した的中数にはなりませんでしたが何とか順位決定の遠近競射に進むことができました。
2~6位決定の遠近競射の結果佐々木さんが見事個人戦4位入賞となりました。矢吹さんは惜しくも6位以内には手が届きませんでしたが、県大会出場権獲得です。2人ともおめでとうございます。
5月30日に行われるインターハイ県大会に向けて、さらなる努力を期待しています。
県北地区予選を終えて、今回出場した部員全員の成長ぶりには改めて感心しました。日頃から本校弓道場に足を運び、地道に努力を積み重ねた結果だったと思います。しかしながら、選手たちにとっては個人戦・団体戦を通じて今後克服したい課題も様々見つかったことと思います。本校弓道部としては5人団体戦に久々に出場したこともあり、今後さらに部員間で結束し、稽古に励んでもらいたいと強く思います。
さて今後はインターハイ県大会、県総合スポーツ大会県北地区予選と大会が続きますが、中間考査も近づいています。体調管理をしっかりして、テストの方も良い結果を期待しています。