本日3学期の終業式を行いました。本年度で退任される新井秀校長の最後の説教ともなりました。
【校長説教】(要約)
「道であり、真理であり、命である」方と共に
――ゴッホの生涯が教えてくれるもの――
修了式を迎え、1年間の学びを終えた皆さんが、4月からはそれぞれ3年生、2年生として本校の中核を担うことになります。新入生を迎える先輩として、高い目標を持ち、着実に努力する新しい1年にしてほしいと願っています。
1. 「私は道であり、真理であり、命である」
聖書にあるイエス・キリストの有名な言葉を、皆さんはもう暗記してくれたでしょうか。
「私こそが、進むべき道であり、確かな真理であり、永遠の命である」というこの言葉を生涯の指針とした一人の画家、フィンセント・ファン・ゴッホについて今日はお話しします。
2. 牧師として、弱き人々と共に生きる
4月に福島県立美術館で「ゴッホ展」が開催されますが、彼が熱心なクリスチャンであり、かつて牧師を志していたことを知る人は少ないかもしれません。
牧師の家庭に生まれたゴッホは、制度や形式に囚われる教会組織に疑問を抱き、「形式ではなく、イエス様のように苦しんでいる人、弱い人と共に生きたい」と心に決めました。
彼は炭鉱の町に移り住み、過酷な労働環境に身を置く人々の中で伝道を続けました。ある時、ボロボロの袋を縫い合わせた服を着た炭鉱夫の背中に、「Fragile(壊れやすい)」という文字を見たといいます。
「人間は順調な時は強いようでも、病や苦しみの中では実にあっという間に倒れてしまう、壊れやすい存在なのだ。だからこそ、自分を過信するのではなく、神様に頼って生きることが必要なのだ」
ゴッホはその弱さを愛し、人々に寄り添い続けました。
3. 10年間の情熱と、遺された光
ゴッホが画家に転身し、37歳で亡くなるまでのわずか10年間に遺した作品は2,000点にのぼります。しかし、生前に売れた絵はたった1枚だけでした。生活は困窮を極めましたが、彼は最後まで「真実」を描くことをやめませんでした。
今、彼の絵は世界中で愛されていますが、その裏には「悲しんでいる人と共に生きる」という、イエス・キリストの教えを愚直に守ろうとした一人の信仰者の姿がありました。
おわりに
皆さんもこれから、思い通りにいかないことや、自分の弱さに直面することがあるかもしれません。そんな時、ゴッホが愛した「道であり、真理であり、命である」イエス様の言葉を思い出してください。
新しい学年においても、皆さんの歩みが豊かなものとなるよう、心から祈っています。(了)
皆さん、新年度は学年が上がり、新入生となります!充実した春休みを過ごし、新年度に備えましょう!
