野球部「2021 秋季県大会」初戦は磐城相手に延長制す!

本日白河グリーンスタジアムで行われた第73回秋季東北地区高等学校野球福島県大会の2回戦は、磐城高校と対戦し、4対1と延長戦を制して3回戦進出を決めました。

先攻の聖光学院は初回、先頭の安田淳平君がライト前ヒットで出塁すると、続く赤堀颯君の送りバントが失策を誘い、無死一・三塁の大チャンス。その後盗塁が成功して二・三塁とし、迎えるはクリーンアップトリオ。しかし、3番の伊藤遥喜君、4番の山浅龍之介君がポップフライで倒れると、5番の狩野泰輝君も三振に打ち取られ、絶好のチャンスを逃します。これが、今日の苦しい試合の序章となりました。

2回裏には一死一塁から先発の佐山未來君がバント処理を誤り、セカンドへ悪送球。その後一・三塁からダブルスチールを決められあっさり失点してしまいます。

早く追いつきたい聖光打線ですが、相手主戦のアンダースロー投手緑川君の投球になかなかタイミングが合わず、スコアボードにゼロが並びます。5回には二死二塁から1番安田君がライト前ヒットを放ちますが、好守備に阻まれ本塁憤死。嫌な流れを断ち切れません。

試合はこのまま進み、7回を迎えます。聖光ベンチはここで先頭打者に代打の三好元気君を送り出すと、これまでなかなか捉えきれなかった緑川君から起死回生の同点ホームラン!一年生ながら支部大会から勝負強さを発揮してきた三好君の見事な一打で試合を振り出しに戻します。

しかし勝ち越しはできず、試合は9回裏に入ります。ここで先頭打者に左中間に痛打されると、打球は左中間に抜けるかに見えましたが、レフトの小林剛介君がダイビングして二塁打にとどめるスーパープレイ。サヨナラの大ピンチになりますが、次打者の送りバント時に捕手の山浅君がセカンド走者を刺すプレイが飛び出し、ピンチを脱します。

初戦から延長戦に入る厳しい戦いとなりましたが、ここで聖光学院は勝負強さを発揮します。先頭の代打嶋田怜真君が、左中間を破る二塁打を放ち出塁すると、9番佐山君がきっちり送って一死三塁に。ここで今日2安打の安田君がレフトへタイムリー二塁打を放ってようやく勝ち越します。その後二死三塁まで走者を進めると、相手の失策や4番山浅君がセンターオーバーの二塁打を放ちさらに2点を追加し、4対1とします。

一方の佐山君は失点した2回以降尻上がりに調子を上げ、9回まで被安打4と粘りをみせ、圧巻は味方が勝ち越した10回裏の投球でした。佐山君は気迫のこもった投球で、相手打線を見事三者三振に打ち取り、苦しい試合の中で立ちはだかるまさにエースの投球。磐城打線から12奪三振を奪って、チームを勝利に導きました。初戦から厳しい戦いとなりましたが、粘りに粘って3回戦進出を決めました。

次戦は22日に開成山球場で葵高校と郡山商業の勝者と対戦します。皆様、ご声援宜しくお願い致します!