【実施報告】創立記念礼拝を執り行いました
6月10日に創立記念日を迎えるにあたり、本日、本校礼拝堂にて「創立記念礼拝」が執り行われました。 今回は、今年度より新たに理事長に就任された福島純雄先生より、本校の原点である創立者・野田新弼先生の歩みと聖書の言葉を重ね合わせた、大変深く心に響く講話をいただきました。
創立から今日に至るまでの歩みを振り返り、生徒たちも「聖光学院のDNA」を未来へ繋ぐ一員として、真剣な表情で耳を傾けていました。
■ 講話要旨:創立の経緯と「変えられた人生」
福島理事長より、本校の誕生に秘められた創立者の苦難と信仰の歩みが語られました。
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聖光学院の歩みの始まり
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本校が学校法人として認可されたのは1961年10月、学校として認可されたのは翌1962年2月です。創立者である野田新弼先生によって、本校の歴史は始まりました。
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満州からの引き揚げと、絶望の淵での出会い
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終戦翌年の1946年、野田先生は満州(現在の中国東北部)の満州鉄道での職を失い、家族4人で命からがら保原町へと引き揚げてきました。
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生きるために始めた塗装会社は早々に倒産し、多額の借金だけが残る悲惨な毎日の中、引き揚げから6年が経った頃には「自分のような人間は生きている価値がない」と絶望し、鉄道の跨線橋から飛び降り自殺をしようとまで追い詰められました。
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しかし、その極限状態の中で「死んだつもりでやるならば必ず道は開ける」と思いを留まり、書店でアメリカの牧師の著書に出会ったことをきっかけに、市内の教会を訪ねてキリスト教と出会いました。
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キリスト教信仰がもたらした変化
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信仰を持った野田先生は、それまで強く抱いていた「劣等感」から解放されたと語っています。
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かつては財産、学歴、社会的地位のある人の前で自分を惨めに思っていましたが、聖書を通じて「人間は神の前ですべて平等である」と知り、自分を人と比べることがなくなりました。
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「神を第一」として生きることで人生が180度良い方向へと変わり、この恵みを地域社会に伝えるため、家族や周囲の支えを得て1961年に本校を設立するに至りました。
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■ 聖書が示すメッセージ:「金や銀はなくても、あなたにあるもの」
講話では、本日読まれた聖書の箇所(生まれながら足の不自由な男性と、使徒ペテロの物語)と、野田先生の人生が重ね合わされました。
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内面の不自由さからの解放
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自殺を考えた当時の野田先生は、肉体的な不自由はなくても、心の中が非常に不自由な状態でした。
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妻から「満鉄時代は立派な制服を着ていたのに、今は汚い作業着で……」と言われ、「もう一度社長になって人一倍の人間になり、妻を安心させたい」と焦るなど、当時は「社長という物差し(金や銀、地位)」でしか自分を測れない不自由さの中にいました。
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その野田先生を立ち上がらせたのが、イエスキリストを主とする「生きる土台(足)」でした。
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人を助け、立たせるための豊かさ
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聖書に登場するペテロは、足の不自由な人に「私には金や銀はないが、持っているものをあげよう。イエスキリストの名によって歩きなさい」と言葉をかけ、男を立ち上がらせました。
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信仰に出会った後の野田先生もまた、金や銀(私利私欲)のためではなく、神と人に喜ばれる教育・福祉・文化事業へと邁進していきました。
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■ 生徒の皆さんへ:これからの生涯を生きるヒント
福島理事長は、講話の締めくくりとして生徒たちへ向けて力強いエールを送られました。
「皆さんの中にも、周りの言葉に動かされたり、人と比べて『自分には何もない』『能力を持っていない』と悩んでいる人がいるかもしれません。 しかし、たとえ目に見える『金や銀』のような価値はなくても、神様が皆さん一人ひとりに与えてくださっている豊かなものが必ずたくさんあります。それはペテロが人を立ち上がらせたように、『将来、誰かを助け、人と関わっていくための力』として必ず現れてきます。 自分を卑下させるものではなく、人を立たせるために何が与えられているのか。その豊かさに気づいていくこれからの生涯としてください。」
■ 学校より:創立の精神を胸に未来へ歩む
聖光学院がどのような祈りと、どのような奇跡的な出会いによって建てられたのか。私たちはこの「創立の精神」を大切に受け継ぎ、これからも生徒一人ひとりに与えられた豊かな可能性を見つめ、地域や社会のために歩んでまいります。
素晴らしいメッセージを届けてくださった福島理事長先生、ありがとうございました。一同、新年度からの新たな一歩を力強く踏み出していきます。


