野球部「2021 秋季東北大会」逆転の聖光!この秋6試合目の逆転勝利で8強入り!

本日石巻市民球場で開催された第74回秋季東北地区高等学校野球大会の2回戦は、青森代表の東奥義塾高校と対戦しました。東奥義塾高校は青森第3代表ながら、昨日好投手擁する秋田代表の大曲工業を5回コールドゲームで下した大変力のある好チーム。今日も粘り強い戦いを強いられる苦しい試合となりました。

東奥義塾に初回から二死二・三塁のチャンスを作られますが、センター安田淳平君のスーパーキャッチもあり、聖光学院先発のエース佐山未來君が踏ん張り無得点に抑えます。

何とか先制点を挙げたい聖光学院ですが、東奥義塾先発の角田楓斗君が圧巻のピッチング。キレのある直球にバッティングカウントでフォークを自在に操る好投手で、聖光打線は3回まで死球の走者を出すのがやっと。4回にようやく生田目陽君が初安打を放ちますが、併殺打でチャンス拡大とはいきません。

しかし、5回に安田君がレフトオーバーの三塁打で初めてスコアリングポジションに走者を置くと、二死後ワイルドピッチでどうしても欲しかった先制点を奪います。

これで優位に試合を進められるかと思いきや、東奥義塾は6回表、二死一塁から7番後藤天満選手に左中間を破られ同点に追いつかれます。さらに代打の原田祥吾君にレフト前ヒットを放たれ逆転かと思われたものの、レフトの嶋田怜真君がホームにノーバウンド返球で間一髪ホームアウト!逆転は許しません。

そして試合は1対1のまま終盤3イニングの攻防となります。7回表一死から東奥義塾の1番高田和希君に左中間に二塁打を許し、続く2番中田歩夢君に右中間を破る三塁打を放たれ、勝ち越されてしまいます。聖光学院の先発佐山君は続く3番打者にスクイズを警戒しながらカウントを悪くして四球を与え、一死一・三塁の大ピンチ。続く打者の4番今泉温友君に佐山君はカウント3-2から変化球を連投。これを今泉君がカットで粘る好勝負になりますが、最後はショートフライに打ち取り二死とします。なおもピンチは続きますが、佐山君は6番工藤有寿君を渾身のストレートで見逃し三振を奪い、追加点を与えません。この粘りの投球が聖光学院の逆転劇の呼び水となります。

その裏、聖光学院は先頭の4番三好元気くんが右中間への二塁打で出塁すると、5番安田淳平君が絶妙のセーフティバントを転がし、これが相手投手の失策を誘って無死一・三塁。ここで先程好返球をみせた6番嶋田君が見事なスクイズを決めて同点に追いつくと、一死後8番髙中一樹君が相手投手のフォークボールを捉えて三遊間を破り、二塁走者の安田君が俊足を飛ばしてホームインして逆転に成功します。

こうなると注目はエース佐山君の投球です。7回まで8本のヒットを許していましたが、逆転に成功してからはギアが一段も二段も上がったようなピッチング。8回は遊ゴロ、中飛、空振りの三振と三者凡退に抑え、9回も先頭打者を右飛に打ち取ると、前の打席で連続長打を放たれた一番・二番打者を連続三振に斬ってとる圧巻のピッチング。

結局3対2の逆転勝ちで8強進出を決めた聖光学院。県大会からこの試合で7試合目でなんと5度目、支部予選を含めると6度目の逆転勝利となりました。

決して派手なチームではありませんが、今日も無失策と堅実な守備と少ない好機をモノにする勝負強さを武器に、明後日23日に秋田第1代表能代松陽高校と対戦します。

皆様、ご声援よろしくお願い致します!