野球部「2023 夏 甲子園日記」第8回 魂を結集した戦いを!

明日、いよいよ2回戦です。仙台育英とは昨夏の準決勝以来の対戦。今年は現チームになってから、練習試合も含めて初対戦となります。昨年はミスも絡んで2回にまさかの11失点で勝負あり。しかし序盤の大量失点にもかかわらず、選手は集中力を切らさずに戦い、好守を連発するなど最後まで立派に戦ってくれました。
ああ、今年もこういう組み合わせか。抽選会のとき、正直そう思いました。初戦を突破したとしても2回戦は仙台育英か浦和学院。仙台育英との対戦が決まった時には「その意味」を考えました。「起こることはすべて必然であり、そこには必ず意味がある」というのが聖光学院の教え。赤堀世代から魂を引き継いだ高中世代。考えてみれば昨年甲子園で敗れた相手と、次の年に再戦するなんて、すごい確率!これはもう、最高の対戦相手。思いっきりやりがいを感じてぶつかっていくしかないぞ、というのが今の正直な心境です。
力は相手が断然上。でも、そもそも戦力がどうのこうの言うのならば、最初からもっと選手を集めて、チームを強化すればいいのですから。しかし敢えてそれを選択しなかった。だからこそ、今の聖光学院があるんです。
昔、横浜高校にベスト8で大敗したときに、小倉清一郎部長にこう言われました。「あんたら、本当によくやっているよ。でも、ここから上に行くには、県内のいい選手をこぞって集め、足りないところは県外から持ってこないと無理だぞ」と。それを当時の選手に話したところ、泣きじゃくりながらこう言われました。「聖光学院は今のやり方で日本一を目指してください!」と。当時の「今」と現在の「今」。我々は愚直なまでにまっすぐに、歴史をつないできました。聖光学院の挑戦の一ページが、明日甲子園で刻まれます。どういう結果が与えられるかは神のみぞ知る、です。
WBCで大谷翔平選手がアメリカ戦の前にこう言いました。「憧れるのをやめましょう」。もちろん相手に憧れなどありません。でも「怖れるのをやめましょう」です(笑)。
聖光学院の魂を結集し、全力で戦ってきます!