野球部「2022 夏」甲子園日記 8月12日

甲子園日記 8月12日

 

敗戦と敗北。負けるという意味では同じですが、敗北の「北」には、二人の人が背を向け合っているさまを示し、「相手に背を向ける」「背を向けて逃げる」の意味を持ちます。「敗戦感」とは言いませんが、「敗北感」と表現することはよくありますよね。

過去、甲子園で我々は横浜、東海大相模、浦和学院、興南など全国制覇を経験した実力校に大差で敗れてきました。その時試合後に感じるのが、その「敗北感」でした。もちろん逃げたわけではありませんし、相手にも向かっていきました。でもウチを上回る気迫でチーム全体が飲み込まれ、封じ込まれていった感覚があったのもまた事実です。

 

勝負の世界、もちろん敗戦はあり得ます。でも敗北だけはするな、と。そんな話を昨日のミーティングでしました。結果的にそれは「最後まで自分に負けるな」ということなのですが、そういう「強さ」が要求されるのがこれからの戦いだと思います。

 

今年の選手は本当にタフ。練習も絶対に妥協しないし、納得するまでやり抜きます。1年生の頃からずっとそうやってきた積み重ねが彼らのタフさに繋がっているのだと思います。選手の表情も一層引き締まってきました。主将の赤堀颯が「聖光の歴史を変える!」と宣言して乗り込んだ甲子園。その一歩を14日、甲子園に刻んで欲しいと願います。